こんにちは、jinbocchiです。
先日、ふと仕事場の大学生と話をしていて、改めて大切なことなんだよなぁと思ったことをば。
よく採用面接の時に聞くことがあるんですね。
理念って何だと思いますか?と。
皆さんはいかがですか?
あ、ちなみにこの質問の回答によって合否を分けるつもりも全然ないので、変なプレッシャーを与える質問にならぬように、めっちゃ配慮してますよ。
ただただ、みんなの回答を知りたいってだけなんです。
辞書を引けば意味は載ってます。
『事業・計画などの根底にある根本的な考え方。』
そんな感じですよね。
これって、分かるなぁと思う気もするけど、なんだかどことなく「雰囲気」は伝わるだけで、それ以上のストーンって落ちるような何かが無いんすよね。
採用の面接をし始めた頃は、ここがもどかしくて。
大切なはずの理念、どんなかいしゃもあるじゃないですか。
そこんとこ、軽く感じられちゃうような説明になっちゃってね。
うーむ…
そんな風に考えていたところに、割と自分なりにしっくりくる定義が出来ました。
それは、『理念=達成されない目標』というもの。
数値目標とか、営業目標とか、そういうのって達成されたり、されなかったりしますよね。
そういうのではなく、達成されない目標なのです。
目標という言葉は、理念に比べるとやや小さいというか、スケールの違うものに感じます。上に挙げたような数値目標、営業目標とかはそうなんです。ただ、理念に掲げていることというのは、いつまでも達成されないような崇高な目標とでもいいましょうか。
例えばアイリスオーヤマの企業理念を見てみましょうか、
1、会社の目的は永遠に存続すること。いかなる時代環境に於いても利益の出せる仕組みを確立すること。
アイリスオーヤマ のWebサイトより
2、健全な成長を続けることにより社会貢献し、利益の還元と循環を図る。
3、働く社員にとって良い会社を目指し、会社が良くなると社員が良くなり、社員が良くなると会社が良くなる仕組みづくり。
4、顧客の創造なくして企業の発展はない。生活提案型企業として市場を創造する。
5、常に高い志を持ち、常に未完成であることを認識し、革新成長する生命力に満ちた組織体をつくる。
これがアイリスオーヤマの企業理念です。サイトはこちら。
どうでしょうか?
こういった理念に書かれてることは、きっと大多数のアイリスオーヤマの社員の方々は意識をされて、日々行動していると思います。
ただ、だからと言って
会社が永遠に存続できた!とはならないし
健全な成長がつづく、とも限らない。
現実的な営業目標の話とは違って、こういう理念というのは完遂されるはずがないのです。
だからと言って、それらを諦めたり、目標にすることをやめたりはしません。
なぜならそれは、理念だから。
いつまでも追い求める、未完結の目標なのだから。
ふと、先日アイリスオーヤマのポットを買ったがために、アイリスオーヤマの話を挙げました。が、これはどこの企業でも同じようなことができます。
それは、創業者や社長の生き様みたいなもので、何より大切なものでもあります。
せっかくならば、まじまじと理念を眺めてみましょう。
よーく、よーく考えてみると、何が大切なのかが少しずつ見えてきますよ。きっと。
アナタがもし、理念のとらえかたを他にもとっていたら、教えてください。
ワタシの場合は『達成されない目標』です。