こんにちは、jinbocchiです。
仕事柄、子どもに何かを教えるという場面が多いのですが、その時に意識していることの一つとして
『相手にわかるように教える』というのがあります。
…いや、当たり前じゃん?
と、思う方もいるかもしれませんが。
これは自戒や皮肉も込めております。
それは、教える側(=先生)というのは基本的に、教わる側(=生徒)よりも物を知っているわけですが、あくまで教える側のペースではなくて、教わる側のペースに合わせて教える、ということです。
…いや、当たり前じゃん?
やっぱりそう思いますよね。
それくらい、ここで言っていることは至極当然なことではあるものの、これが一番難しいとも言えることなんですよね。
例えば、数学の場合で考えてみますね。
微分っていうのを説明するのに、教科書に書いてあるような文面を読んで伝える人がいます。
これは間違いでも何でもないのに、多くの生徒から反感を買います。
「いやいや、教科書通りに説明されても分からないよ」と。
当然、これで理解できる子もいます。
その子は、教科書が提示している学習内容のレベルがちょうど良いんですよね。
教科書は『分かるように書いてある』と読み取れるわけです。当たり前のことです、教科書ですもの。
じゃあ、さっきのような子たちはどうかと言えば、教科書は『分かるように書いてない』となるわけです。
こういう状況は、さまざまな要因があるのですが、まずは子どもたちに伝わるような事例や、想像しやすい言葉や、身近な具体例なんかをあげてみます。
数学用語の意味がピンとこない子もいます。
微分係数…係数…????
形は理解したけど、それは何なのか分からないって子もいます。
平均変化率は分かったけど、これは何者???
そういう様々な層が重なって、物事の理解が出来ないでいるのが普通のことなので、それを一個ずつ一個ずつ解決していけるような手順や流れが大事。
そうやって工夫をするのが我々の仕事なんですけどね。
それをひっくるめて、『相手にわかるように教える』のがキモなんです。
さっきの平均変化率の説明では、ワタシはダイエットの話をします。
結構、多くの子どもにはストンと落ちやすい例になるので、よく使います。
中学数学の内容を理解できている場合は、数式とグラフと形を明確にしてあげる方が分かりやすいようですね。
お金稼ぎを夢見る子なんかもいました。実際のお仕事の給与の感覚と事例で、平均変化率を理解する子もいました。
何はともあれ、その場その場の相手に分かるように工夫をして、話をしてあげられること。
それが大事なんす。
我々は、教えるということが何気なく発生するものとし、割と身近にとらえてます。
子どもに教える、親に教える、兄弟に教える、友達に教える…
けど、これって結構難しいことなんですよね。
『相手にわかる』ような説明になってるでしょうか?
多くの場合、相手のことを考えきれずにしている説明は、誤解を生むし、その後の結果に悪い影響を与える。
そして、ケンカになったり、ケンカになったり、ケンカになったりします。
常に気にして、小学生の子どもでも分かるような説明をしてみようと思ってください。
そうすると、言葉選びや事例選び、話の仕方の大切な部分が学べると思いますよ。