こんにちは、jinbocchiです。
なんだかんだ言って、めっちゃ数学を出来る子がいます。
俗にいう天才っぽいんじゃなくて、地道にしっかり問題集を解いて、結果として力をつけているような感じ。普通に勉強を出来るようになるって目標は、この子みたいなイメージなんです。
が、なかなかそうはならない。
多くの子どもが、多くの大人に教わりながら強くたくましくなろうとしますが、冒頭の彼ほどの伸びを見せる子は、やはり多くはありません。
で、その子が数学の問題を質問に来たので、興味本位で聞いてみました。
「どんな風に勉強しているのかい?」
すると彼は教えてくれました。
「自分が教えてもらったものや解いたものを、父親に向かって説明をし直してます」と。
そのお父さんに向けて、講義をするってことですね。
教える側になったら理解が深まる、の正攻法です。
しかも、どうやらお父さんが理系の方で、大学卒業以降は数学をやっていたってことはないようで。
「なんで?」「なんで?」と事あるごとに聞いてくれると。
それが功を奏したのか、細かい定義を確認するかのように聞き取るたびに、説明する側の彼は、より細かく、より詳しく、より明確に理解をすることになるそうです。
こういうのが大事とは、経験的に伝えることがあります。
ただ、ここまで典型的にやってきている子を見るのも珍しいなぁと。
と同時に、やはりそれがとっても効果が上がるんだろうなぁとも感じました。
実際に、自分が塾で教える側になった頃から比べると。
年を追うごとに、昔よりも数学が得意になりました。
そりゃあ当たり前だろ、と思うかもしれませんが!プロですしね。
ただ、おもしろいのは当時の方がたっくさん手を動かしていたなぁってのは明らかで。
と同時に、教える側になったと同時に見え方や感じ方が一気に変わりました。問題を解くことなくとも、気づきを得て、昔よりも研ぎ澄まされる感覚です。
教える側に回った方が、理解がぐっと深まります。
まぁ、計算のスピードは現役の子にはかないませぬがね。。。
こういう勉強を、たくさん、世の中で出来るといいんでしょうけど。なかなかそうはいかないよね。自宅で数学を教わるのを楽しむ大人が、どれだけいるのだろうか。
ただ、勉強じゃなくとも同様で、他のスポーツのことや競技のこと、将棋や囲碁、カードゲーム、本の内容や演劇の話などなど。
興味を持ったものを、親に伝える工夫が出来ることは、とっても素敵なことですね。
それは、子どもの理解をさらに深めるし、よりのめりこむことになるでしょう。
生活のスタイルもバラバラだろし、人それぞれだけども。そんな余裕というか空気が漂うといいなぁ。